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HOUSE ハウスのcomaのレビュー・感想・評価

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
3.5
この年代の邦画、特に女子を描いてる作品って得意じゃないんですよね…違和感がすごくて。
あんな喋り方する女子高生って当時居たんですか…?メルヘンな仕草に独特の言い回し。正直苦手です。あれは当時の男性がそういう少女像に夢を見て過剰演出していた、と思っていいんですかね?

まあ実際、主要男性キャラが軒並み役に立たず本筋に絡んできません。舞台になる御屋敷は美しい女主人と若く瑞々しい女子高生達(各自キャラ立ちしすぎている)、そしてそれぞれの愛という成分で構成されており、もうどれだけ女、特に少女に夢を見ているのかと…?

人喰い屋敷VS女子高生。それはともかく、映像の独創性にビックリさせられる系ホラー。編集を駆使して斬新すぎるショットをこれでもかと投げてよこします。キャストの皆さん、この演技、大変でしたよね…と労をねぎらいたい。
この映画のことを思い出してると頭がボーッとしてくる。
唯一ハッキリと覚えているのはピアノの調べ…あのフレーズが異様に耳に残って離れない!芋づる式に迷場面の数々も思い出され…
不憫なマック、やめなさいメロディ、唯一の夢と希望を背負わせてごめんなクンフー、心底楽しそうねおばさま。…嗚呼癖になってるわ。もう一度見たいかと言われるとよくわからないけど、これは観てよかった。そういう映像体験でした。


以下少しボヤキ



「仮に私が男だったら」このノリは微笑ましいし、ノルタスジーを覚えるだろうな。不自然な裸も必然のものに(いや美味しく)感じるだろうな…
「通常運転のわたし」はァ?この年頃でそこまで父親に執着すると思うなよ?んん?結婚することは叶わなかった元フィアンセへの愛を死後まで貫く人生を女に強要すんな?そこそこ!脱ぐんじゃねぇ見せんでよし~!!勝手に少女に夢を見てんじゃねえぞ~~!!!
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