レオピン

ハンナのレオピンのレビュー・感想・評価

ハンナ(2011年製作の映画)
3.4
ハンナがあのシアーシャ・ローナンとは気がつかなんだ。公開は2011年だから彼女は17歳か。

オール雪景色のようなイメージだったが、物語上では最初の舞台だけがフィンランドで、あとはモロッコ、そしてベルリンへと移っていく。

中盤までは面白かったんよ。アクションシーンで色々とやりたいことがあるようだが、終盤の格闘シーンでわざわざスローにしたりとか、メリーゴーランドのような回転遊具の上に二つの死体を並べたりとか、いかにも自主映画でやりそうな叙情演出が多々見られ少し興醒めした。

バスターミナルで5人ぐらいのエージェントに囲まれるところとかまではよかったんだけどな。

最後はマリッサが矢で射られ、「心臓はずしちゃった」で銃で留めというオープニングシーンと円環構造になっていた。

お父っつぁんに『ミュンヘン』のエリック・バナ。元CIAエージェント。敵一味のボスにトム・ホランダー。チビでテニスルックではしゃぎまくるちょっとゲイっぽいおじさん、いいな。

キャンピングカーで通りかかった英国人一家の娘ソフィーの母にオリヴィア・ウィリアムズ。『サボタージュ』に出ていた女優さん。

秀逸だったのがCIAマリッサを演じるケイト・ブランシェット。このヒール役ドハマり。ハンナの祖母を情け容赦なくサイレンサー銃で撃ち殺す。あの電動歯ブラシを歯ぐきから血が出るまで押し当ててるところなんか絶対にCMに使えない、、いや忘れられない顔でした。

⇒音楽:ケミカル・ブラザーズ

(2019.6)
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