Kevin

ハンナのKevinのレビュー・感想・評価

ハンナ(2011年製作の映画)
3.0
フィンランドの山奥で元CIAエージェントの父(エリック・バナ)に戦闘技術を教え込まれながら育った16歳の少女ハンナ(シアーシャ・ローナン)。
ある日彼女は「準備は出来ている」と言い、外界に出ることを決意する。
ところが外界に出るや否や、父の元同僚マリッサ(ケイト・ブランシェット)に命を狙われてしまう。
彼女がハンナを狙うのにはある理由があるのだが...。

そういえばこれまだ観てなかったので。
面白いか面白くないかで言えば面白いけど、どことなくリアリティに欠けるかな。
骨太アクションが好きな人には物足りなさを感じると思う。

華奢で可愛い女の子が強いという設定は確かに面白いが、やはり肉弾戦は筋骨隆々の勇ましい男が力強く魅せた方が迫力もあるし爽快感もある。
こんなに可愛い子がここまで強いと演出っぽさが払拭できない。
劇中で明かされる真実をもってしても「うーん」といった感じ。

映像の魅せ方はジョー・ライト監督らしくなかなか凝っているものの、何故かミスマッチさを感じてしまう。
アクションに長回しを使うのは見応えあるが、アクションならアクションらしくスピーディなカットで展開して欲しかった。
内容が他作品より異色なのだから、他の部分で無理に差別化を図る必要はなかったのではないか。
とは言ってもさすがにレベルの高い映像ではあったのだけど。

ラストはもう少し捻りが欲しかった。
何だか味気ない終わり方。

シアーシャ・ローナンの透明感ある可愛さとケイト・ブランシェットの見事にハマっている悪女感に免じてこの点数。

ステイサムとハンナを闘わせたらどうなるか気になる。笑
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