DVD整理で発掘、再視聴。
ゲイリー・オールドマン、レナ・オリン共演。
90年代ハード・ボイルドの佳作でしょう。
ジャックはマフィアに情報を提供して荒稼ぎをする汚職警官。
ある日、彼はマフィアのファルコーネも恐れる殺し屋のモナの護送業務に就くが、逆にモナに手玉に取られる始末。
そして、ジャックの情報で送り込まれた殺し屋もモナに殺される。
怒りのファルコーネは、落とし前として、ジャックにモナの殺害を命じるが…
原題’Romeo is bleeding’の Romeoは仲間の警官たちがジャックを揶揄して呼ぶ愛称で「色男」の意。(原題を敢えて訳せば、「血まみれの色男」か?何か作品の印象が変わってくるなぁ)
裏社会に足を突っ込みながらも、妻と愛人に囲まれて何不自由のない生活を送っていた色男の人生が一転し始める。
今やアカデミー賞男優となったゲイリー・オールドマンの熱演が光る作品。
‘蜘蛛女’に操られ、堕落して行く哀れな男の顛末は?
そして、なんと言ってもレナ・オリンの怪演が凄い。
上半身の裸を見せられても、何も感じないほど恐ろしい。
悪女どころではない狂気の女殺し屋は、映画史上に残る存在だろう。
マフィアのボスに「ジョーズ」のロイ・シャイダー、ジャックの妻役にアナベラ・シオラ、愛人役にジュリエット・ルイスと当時のビッグネームが共演している。
※くれぐれも「蜘蛛女のキス」とお間違えのないように、笑。