かや

パリ、テキサスのかやのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.2
男が4年間砂漠を歩いて見つけたものとは?

色々なところを旅して、色々な人と出会ってっていう感じではなく、別れた妻を探しに行くという一風変わったロードムービー。

本作の結論、メッセージは、
男のお客さんが女と喋るための部屋で、男からは女を見ることはできるが、逆はできないというマジックミラーのある「覗き部屋」という限定された空間だけで、全てを語り尽くしてしまう。
しかも別々の部屋にいる電話越しの2人の会話だけで。
圧巻としか言いようがない。
この内容言いてえええええ笑
ネタバレダメ絶対!

子どもとも別れていて、主人公の弟が引き取っていたんだが、その再会は割りと早く訪れ、最初離れていた心がだんだんと近付いていく様子が描かれるのだが、これが最高です。
Good Night dad.って一言だけで泣ける。
あえて道路の反対側を歩くだけで泣ける。
とりあえずなんか泣ける。

そしてこの空虚な雰囲気にギター1本の音楽が、ごはんと明太子くらい合ってるの!!←個人差があります。他でも可。

ヴィムヴェンダース監督作は初めて。
静かなのにものすごい深いことを確実に描くこの感じ好きだわ。
そして奥さん役のナスターシャキンスキーが美しすぎて…


全く情報入れずだったので、パリって言ってるしフランス映画だろうなと思ってて、がっつりテキサスでびっくりしたのは秘密笑

当たり前だが、クライマックスで彼が何故砂漠を歩いていたのかちゃんと理解でき、説得力がしっかりあって素晴らしい。
スローテンポではありますが、子どもとの再会、覗き部屋という空間だけで、真実を伝えるラブストーリーで長さは感じませんでした。

似てる作品が思いつかない新境地を味わえた絶品でした。
この監督の他の作品も是非観てみたい。