じゅげむ

パリ、テキサスのじゅげむのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.5
名作鑑賞 不器用すぎる男
母性と父性のガチンコ対決

名作と言われるだけあり
退屈さを感じませんでした

前半 義理パパスとマミーの
   マミーの母性に胸がキュッとなる

後半 可愛すぎる息子ハンターに
   本当のパピーが背中で語る

主人公は親から受け継いだ資質に
とても苦しんでいるし

しぶ〜い映画に突如咲いた華
ナスターシャキンスキー演じる
ジュリーも完全に狂っていて

主人公の奇妙奇天烈さに
最初から最後まで疑問符を抱えながら

やはり同性であるからだろうか
自然とジュリーに感情移入してしまい
毎日空想の中で声を聞くほど想って
喉から手が出るほど求めてる男に
自分の問題で拒まれてしまうのは
苦しいなと胸がキュッとなりました

火は…
ジュリーが放ったのでしょうか…?

母として未熟だったジュリーに
主人公は疲れ果てたのか
自分の中の嫉妬という愛を
どうしても曲げられなくて去るのか?

まぁ4年放浪した結果
覗き小屋でも発作出ちゃってたもんね
愛の力を持っても
無理なものは無理なのか…

そしてジュリーとハンターは
今後一緒になるのか?なんて
考えるだけ無駄かな…

なんかかっこいいけども
特別面白いと思ったわけでもないのに
感想を書いていたら
気になるところが溢れてくる
物語の行間を感じ取りたいし
自分の疑問符を、ああこういうことかと
落とし込みたいのです
人生経験詰んでまた必ず鑑賞したいです
余韻余白が凄い…
スルメ作品 流石名作

9本目
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