どーもキューブ

パリ、テキサスのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっと逢えたね



カンヌ映画祭パルムドーム受賞作品。

ヴィムヴェンダーズ監督

俳優のサムシェパード脚本。

ヴィムヴェンダーズの中で一番普通に見える作品。

出演のハリーディーンスタントンの髭、痩せた風体。

どこまでも気弱な小さな声

喋らなさ。

彼の寂しく歩く姿。

息子に出会いすぐにわ打ち解けないよそよそしさ。

音楽ライクーダーの分厚いギター。

広がる風景。

ようやく逢えたラスト。

観客も

やっと逢えたね

と安堵する喜び。

それわマジックミラー越の届かない距離。

美しいナスターシャキンスキーの白い肌。

ヴィムのロードムービースタイルを一番劇的に昇華した本作。

二人がベタベタにならないラストが素晴らしい!

追記
ベンダース入門編に相応しい作品。

ソニービデオレンタルした記憶。

兄貴がはまり込みダビングしていた「ベルリン天使の詩」

10代の僕には、何度見てもさっぱり。(今ならわかる気がする「ベルリン天使の詩」。再見希望。)

そこでビデオ情報誌の5つ星作品のこれなら「わかりやすいだろう」

という思いで借りたら、やっとハマレテ嬉しかった。

この前に「アメリカの友人」を見て、頭は疑問で埋め尽くされていた僕には、すんなりうけいれられた。

主人公にみえないハリーディーンスタントソンの髭、歩き、

ベンダースの生涯テーマ「ロードムービー」

ギターの音色

ラストのおおげさもない、
素っ気ない、
その幕切れに放り出された

鑑賞後の感慨。

はじめてヴェンダースを気にし始め、記憶した作品だった。
どーもキューブ

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