DORATARO

パリ、テキサスのDORATAROのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.8
荒涼としたテキサスの原野に乾いたギターサウンド。そして一言も発しない所在不明な男。ぐお、良い渋味。弟が迎えに来るのだがどうやらこの男トラヴィスは4年間音信不通だったらしい。4年の間に何が起こったのかトラヴィスは語ろうとしないが息子ハンターとの再会と融和を通して少しずつ彼の内情が見えてくる。

過去、男は女を愛するあまり嫉妬し、怯え、束縛しようとしたが女は自由を奪おうとする男の愛に耐え切れず逃げ出してしまった。2人は再会するがそこはのぞき部屋という異質な空間。男から女は見えるのに女から男は見えないんです。なんと象徴的か!

良い映画なんですがもう20年くらい経ったときに見たらより深みが増しそうですね。
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