ピッコロ

パリ、テキサスのピッコロのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.5
愛のカタチ

あぁ、ナスターシャ!
ナスターシャ、ナスターシャ、ナスターシャ!
愛しのナスターシャ!
ナスターシャ~!!!

と、ナスターシャ目当てで鑑賞したのに、終盤まで出てこなくて、観る映画を間違えたのかと思った。

彼女は言う。"セーター脱ぎましょうか?"
男は言う。"いや、結構!"

バカ~!!!
世の男性諸君は、前のめりになって、ぶつぶつ言ったに違いない!
多分だけど、あのセーターの中、何も着けてないと思うんだよなぁ~。
もう、バカ~!!!

と、こんなフザケタ事を言うのが、凄く失礼なぐらい良い映画だった。

パリ、テキサスのパリとはフランスのパリではなく、テキサスにあるパリのこと。
日本で言えば、北海道にある北広島市、東京(広島)の八丁堀。
(広島にも八丁堀という、ニギニギしている町がある。)
非常に、ややこしい~。

色んな愛のカタチが描かれた作品。
それは、兄弟の愛、親子の愛、家族の愛、そして・・・。

こっちからは相手が見えるけど、あちらからは、こっちが見えない。
鏡ごしでの会話に、涙がポロポロ。よだれがだらだら。
車の中での男の涙に心が熱くなる。
あのシーン、ズルいよね!
後ろから、カメラが寄って、はっきりと顔は映さないけど、涙がキラリ。
少し、笑顔もあふれてて、更に涙がポロポロ。

今作は、2回、旅が描かれてるのも印象的。
最初は、兄弟での旅。2回目は、親子の旅。
どちらも、旅の目的は違うけど、愛にあふれ、愛を目指す旅。

この世界には、至るところに愛があふれている!
自分も、そろそろ愛を見つけなくちゃ!!!
ピッコロ

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