きよこ

パリ、テキサスのきよこのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.1
「どこにいてもあなたと話してた。一緒にいるみたいに」


言わずとしれた傑作。やっと観れた!!!なかなか出てこなくて後半に現れたナスターシャ・キンスキーの美しさたるや宇宙一???卒倒級🤣背中のパックリ開いたピンクのモヘアセーター。。奇跡だわ。初めてブロンズの髪が欲しくなったなあ(彫りが浅いからムーリーソーリー)😚


埃っぽい乾いた風。印象的な赤青緑のコントラスト。ひとつひとつがまるで絵葉書のようにどれをとっても美しくまるで旅をしている感覚。青空と飛行機に靴が光る👠👢👞。みんな喜んでいて素敵。



特筆すべきはオープニング。あんなに痩せ細っているのに色気ある。この映画の行末があのハリーの遺作「LUCKY」だとしたらとても感慨深い😭バグダッドカフェにもこの映画へのオマージュが感じられる。あ、もちろんあのミラー越しのシーンも是枝監督や白石監督に受け繋がれている。
なぜか近所に同じ名前の雑貨屋があって白壁の作り。絶対ファンだと決めつけてるの😚



この映画の鍵は「距離感」

あてもなく歩き続けること
弟と車の中
道路を隔てて歩く二人
電話越しの懐かしい声
思いと思いやりのかけ違い



本音をいうと失踪した二人には同情できなかった。子どもに気を遣わせるところなんか妙にリアルだったし、親が子どもだった。優しい弟夫婦の愛が切なかった。これでよかったなんていえないけど悪かったとも言えない。これが人生なんだろうな。


ラスト…クルクルクルクルって廻るの。一気に気持ちが吹っ飛んでテキサスの空を思いっきり吸い込みたくなった。
きよこ

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