パリ、テキサスの作品情報・感想・評価

パリ、テキサス1984年製作の映画)

PARIS, TEXAS

製作国:

上映時間:146分

ジャンル:

4.1

あらすじ

テキサスの荒野をひとり歩き続ける男。名前はトラヴィス、4年間失踪していた。かつて妻と息子を失った男が夢見た“パリ、テキサス”とは?

「パリ、テキサス」に投稿された感想・評価

masa

masaの感想・評価

4.6
これは名作でした。
泣きました。。
ヴィム・ヴェンダース監督。
ライクーダー好きで、映画観てないのに(笑)この映画のサントラ盤CDは持っててよく聴いてました♪

哀愁ただようスライドギターが心にしみて、ますます感情移入できました。たまらん。
散り散りになってしまった、父親、母親、子供の3人の再会の物語。

テキサスの砂漠に一人の男トラヴィスが、飲まず食わずで歩いてきて、酒場に入り、昏倒してしまう。医者に運ばれてきて意識を回復しても一言も喋らず、持っていた名刺の電話番号にかけると、ウォルトという男がでて、倒れた放浪者は4年前に失踪したままの兄のトラヴィスではないかということが判明する。
ウォルトは妻のアンとともに、トラヴィスの息子ハンターを引き取り、4年間我が子のように育てていた。
ハンターの母親ジェーンも4年前弟夫婦の戸口に置き去りにしたまま姿を消してしまっていた。。

家族とは。
父の想い、母の想い、子の想いをライのギターに載せて切なく浮かび上がらせる。
何年会ってなくても、どんな親でも、子供のことを思わない親はいない。
ラストは切ない。
涙で前が見えない。
しかし、前を向こうと思った。
うーん、難しかったなあ。
というかまだ理解できないほど自分は未熟だと。でも最後泣いていた。
『クレイマークレイマー』の感じ。
映画観てるな😏と思われたい男子にはおすすめ。笑(個人的に聞いた話に基づく。)

slowさん!@folks
おすすめありがとうございました!自分の研究室にDVDが置いてあり、先生の好きな映画のひとつでした!今の自分じゃ難しいなと感じましたが、時を経て観ると感じ方が変わりそうな、長く愛せる映画のひとつになりました。
さ

さの感想・評価

2.8
つまらんけど道路挟んで帰るところ良かった
離れていた父子が、お互いに道路を挟むかたちで歩道を歩きながら距離を縮めていくシーンや、実母との再会のシークエンスなど、長く厳しい冬を乗り越えた、雪融けのシーンが印象に残った。
今はまだ点数がつけられない。

下手をすると間延びした退屈な映画。
でも、最後まで見て、過去の幸福な時間を思い出してから彼がテキサスのパリに行きたいと言わなくなった意味を知って、どう感じていいかわからなくなった。
彼は、そこに辿り着けないことを知ってしまった。思い出してしまった。
でも、それはもしかしたら今は辿り着けないだけで、いつかはたどり着けるのかもしれない。
いつか辿り着けると、希望を持つ日が来るのかもしれない。
いつかその日が来ますように。
ロードムービーの金字塔。

4年間失踪していた兄・トラヴィスがテキサス州で発見される。弟のウォルトが迎えに行くが、トラヴィスは何も語ろうとしない。
トラヴィスは、ウォルト宅で養育されていた実子ハンター(7歳)と再会し、妻・ジェーン(ナスターシャ・キンスキー)を探す旅に出た。

説明しすぎず、画で魅せる。唸らせる。
なぜトラヴィスは前半、何も語らないのか、なぜ妻のジェーンと直に会えないのかといった突っ込みどころはあるものの、そこをほじくるのは野暮。 映画の醍醐味を感じられる記念碑的作品。
はぁ〜、好き。
なにげに初スクリーン鑑賞。この歳になってまた観れて良かった。もっと好きになった。

ライ・クーダーの流麗なスライドギター。
究極のシネマテーク見返り美人、ナターシャキンスキーの麗しき背中。
荒涼として途方もなく広大なのに、全てを優しく包み込んでいってしまいそうなテキサスの風景。
忘れる事はない。マスターピース。

何かが壊れてしまった男が再生していく物語。
、、なんだけれども、殊更にドラマティックに早急に物語は進んでいくことはない。あくまで自然に、辛抱強く。
ハリーディーンスタントン(1927-2017 R.I.P)の名演。と言って良いのだろうか。とても演技とは思えない。トラヴィスという男をまさに生きている。
そして、トラヴィスは何か大切なものを台無しにしてしまった悔恨を抱えてる全ての男たちの代弁者。僕たちはまた歩き出せるだろうか。

ハンター少年も本当に自然な佇まい。寡聞にして、その後のキャリアを詳しく存じあげない。彼も演じると言うよりは、自身を映画の中で生きたのだろう。

改めて見ると、ウォルトとアンの弟夫婦がちょっと不憫というか。もう少し丁寧に描いてあげたくなる。ウォルト役のディーンストックウェルも味わい深い。最近みないけれど、お元気かしら。

最近こういう時間や空間をたっぷりゆったり使う映画って少なくなってきた様な気がする。こういう作品をもっと大切に観ていきたい。
タケオ

タケオの感想・評価

4.3
孤独に荒野を彷徨う男トラヴィス。
4年ぶりに再会を果たした息子のハンターとともに最愛の妻ジェーンを探す旅に出た彼は、一体どこへと辿り着くのだろうか?

「ベルリン•天使の詩」などの作品で知られるヴィム•ヴェンダースが監督を務め、第37回カンヌ国際映画祭でパルム•ドールを受賞した傑作ロード•ムービー。

派手なシーンや物語の起伏はない。
ライ•クーダーによる気だるく哀愁の漂うギターと、自然光を満遍なく活用した深みのある映像、苦々しくも僅かな温かみを感じさせる物語をじっくりと味わうような正に"大人の作品"だ。

また、静かに淡々と流れていくような物語の根底にどっしりと腰をおろしている「人を愛するとは何か?」というテーマが非常に深く、凄まじい余韻を丸一日引きずる羽目になった(その結果仕事で多量の不良を出し上司の雷が落ちたのはまた別の話)。

愛するが故に妄想を押し付け、愛するが故に傷つけ、愛するが故に愛は破滅する。

残酷な真理を叩きつけられた男は、今日もまた乾いたテキサスでパリを求めて彷徨い歩く。

孤独な男は最後に何を見つけたのか?

何度も何度も鑑賞し、また新たな発見を求めて鑑賞したくなるような奥深い作品だ。
昔から友達が「一番好きな映画」に挙げていて、いつか観ようと思っててやっと観れた。

とにかく映像(色あい?)と音楽(あのギターの音)が印象的。
すごく綺麗でエモーショナル。

物語としては、なんかモヤモヤした。
トラヴィスがめちゃくちゃ不器用なのはわかるが、無責任すぎて腹立ってくる。

ただ、あのガラス越しに話するシーンは、映画史に残る名シーンだと思う。
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