人んちの畑も、犬も、森も、池も、干し草の中も、どこでも何でも遊び場になった、想像力が一番豊かだった幼少の頃を思い出す、ひと夏のノスタルジック映画。
スウェーデンの田舎のロケーションが最高。
カメラが向けられていること、シナリオがあることを忘れてしまうほど、子供たちが自然体である。
おつかいを頼まれ、買い忘れた物を思い出してしまう帰り道を、「思い出すといけないから駆けて通ろう」と言ったり、「靴屋の足が早く治らないといいな」と言ったりと、シュルツの『ピーナッツ』に登場するキャラクターが言いそうな哲学的な子供たちの台詞も魅力的。