エディ

シックス・ストリング・サムライのエディのレビュー・感想・評価

2.9
原爆投下で荒廃した世界を舞台に、ギターと剣で地上最後の楽園を目指す男を描いたロードムービーだが、ちょっとはちゃめちゃの度が過ぎる。

原爆投下で荒廃した世界で、唯一残った楽園がロストヴェガス。そこに君臨しているエルヴィスはロックで世界を支配していた。エルヴィスをキングとする支配構造に挑み、新たなキングになるべく、黒縁メガネをかけた一人の若者がギター片手にヴェガス目指して旅を始めるのだった。。。

荒廃した世界でヘビメタの風貌をした連中が支配する世界観はマッドマックスさながらだ。そして、主人公の中途半端なカンフーやセンスのある音楽などはタランティーノの活劇を思い起こさせる。

なので、世界観や絵柄は結構好みなのだが、この映画ストーリーがめちゃくちゃ判り難い。

チキチキマシンの岩石オープンみたいな奴等が出てくるのは良いとしても、風車の神とか風車の男なんて説明はない。説明ない連中が唐突に出てきて話がどんどん変な方向に展開しているので訳が判らない。本当に筋が判らないのだ。

タランティーノ張りのセンスある音楽に、めちゃくちゃな脚本による稀に見るC級映画が流れると言う非常にアンバランスな映画だ。

「独りよがりもここまで行くと痛いなあ」と思ってしまった。。。
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