ぬーたん

パーフェクト ワールドのぬーたんのレビュー・感想・評価

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
4.0
1963年、アメリカ・テキサス州。刑務所から脱獄したブッチとエリーは、途中で8歳の少年フィリップを人質にとり逃走する。一方、かつて少年ブッチの更正を願って刑務所へ送ったガーネットは、その責任を感じ自分の手で捕らえたいと考えていたがFBIも来て…。24年前の作品。クリント・イーストウッドが監督、ガーネット役でも参加。ブッチ役は当時人気者だったケビン・コスナーだ。この大物2人の共演に話題となり、しかも傑作と言われた作品である。まずは子役が素直な演技で良い。ケビンが悪役は似合わないがそこが逆に良い。何故なら『心底からのワルではない』と自らが言うように、根っからの悪人ではないのが、ケビンの優しいまなざしに出ているから。食堂を出て車の中でかわすクスリとなる会話、マスタードだけのサンドイッチをダッシュボードで作って食べたり、ハロウィンの衣装を着たり…と細かな設定や演出が粋で、印象に残る。オープニングとラストの繋がりも上手で、緑の草原が風に揺れ、涙を誘う。
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