あやちゃん

パーフェクト ワールドのあやちゃんのレビュー・感想・評価

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
3.8
良いよと言われ、軽い気持ちで見始めたが最後。
2時間18分という長丁場でブッチとフィリップのドライブの映像が続くにも関わらず、テキサスの雰囲気と2人のやり取りがハマってすごく見応えがある。
そして、担当の捜査官と女の人のやり取りから、ブッチの生い立ちをストーリーテリングさせるところや、それに合わせてブッチが行く先々やフィリップに対しての言動などから「逃亡犯」から「一人の人間」へとこちら側のブッチの見方をスライドさせるあたりがうまくできてる。
フィリップの演技が本当に素晴らしくて、観た人は虜になるはず。そして二人の絆にも。
親子とは?善とは?悪とは?と問いたくなる。
クリントイーストウッドが過去にしたことは、果たして良いことだったのか?
何が悪いのか、何でそうなるのか、警察官は犯罪を犯した人間を悪として簡単にまとめてしまっていいのか?
ほっこりしつつ、涙なしには見られない傑作でした。拍手。
ただ、クリントイーストウッド監督で自分も出る必要ある?と突っ込みたくなる。よくあることやけど。
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