子どもの頃に観た時は、なんだか淡々と進んで「面白くない」という印象だったのですが、この真理は子どもじゃわかんないわw
ブッチの幼い頃の体験が、現在も引きずり悲劇を生む。
人を裁くことの難しさを痛感します。
ブッチが許せないのは自分の子どもを無下に扱う親たち。
自分が受けた仕打ちがプレイバックされ、自分の中の正義を振りかざします。
ブッチはただ自分の理想を追い求めていただけなのだと思う。
クリントイーストウッド演じるレッドとブッチは劇中ほとんど絡むことはありません。
この距離感は物語終盤まで明かされることはないのですが、ポロっとローラー・ダーンから質問され、物語の核心を語り出します。
人生とは親に巡り合った人に左右されてしまう。
今自分が歩んでいる人生も、いろんな人の影響があって現在地にいる。
誰にも未来はわからない中で、どんなにどうしようもない状況の中でも、相対した世界の中で、自分が追い求める完璧を求めて、人は毎日を生きているのかもしれない。
誤解を恐れず言えば、誰もが心に純粋に過ごしたいだけなんじゃないかと思える。
自分のやりたいようにできれば、心は満たされる。
でもいろんな考えを持った人がいるから、その中で折り合いを見つけて「ルール」を作らないと、安全を保って暮らせない。
だから完璧な世界なんて「ない」ってなっちゃうんだろうなぁ。。
人それぞれの完璧な世界を求めるから、完璧な世界にならない。。
考えれば考えるほど深いです。。。