パーフェクト ワールドの作品情報・感想・評価

「パーフェクト ワールド」に投稿された感想・評価

KIHO

KIHOの感想・評価

5.0
【レビュー400本目】
マイベストムービー!自分の短い人生において今のところ最高の映画です!
クライマックスは何度見ても涙が止まらない!

ロードムービーにおいて「旅路」は「人生」の比喩です。偶然出会った2人が様々な出来事を経験しながら、絆を深め合い、そして悲劇的な別れへと進んでいくロードムービーの最高峰!

クリント・イーストウッド監督。ケヴィンコスナー演じる脱獄犯のブッチが、フィリップという幼い男の子を人質に逃走するロードムービー。母親に売春宿で育てられるという報われない生涯を歩んできたブッチと、母親に厳しく育てられるまだ善悪の判断もつかないいたいけなフィリップの心の交流を描きます。

一見ダラダラしているようにも思えるブッチとフィリップのロードムービーですが、2人がその旅路に待ち構える様々なイベントには1つ1つに意味がある。主人公に様々なイベントを経験させることで、ブッチの人となりや、2人の絆の深まり、ブッチの心の動きを表現していくイーストウッドの脚本は決してシリアスではないけれどうまいと思います。

例えば、テリーとの決別のシーンはブッチの優しさと男気が説明されます。ブッチはただの悪党ではない。万引きのシーンでこれから運命を共にすることをなんとなく確認した2人。捜査官達のトレーラーの中ではブッチの生い立ちが語られます。ある家族をヒッチハイクするシーンは母親の愛に恵まれなかったブッチが「フィリップも自分と同じなのでは?」と確信するシーン。しかし、セクシーなおばさんのお店でフィリップと「お前のお母さんもするだろ?」「僕のお母さんはそんなことしない。」と会話した時、ブッチは「やはりフィリップと自分は違う。」と認識。フィリップは母親と幸せに生きなければならないことに気づきます。黒人一家でのブッチの凶行のシーンでは今までずっと冷静に振舞っていたブッチの抱える心の闇にシリアスに迫ります。

そして、このロードムービーはやはり2人の別れで終わります。ラストシーンは涙が止まりません。作品の冒頭で聞いたバグパイプの音色と、やはり冒頭で見たブッチの寝顔を今度はポロポロと涙を流しながら見終えると、感動と呆然としたやりきれない気持ちのままエンドロールに突入です。
You

Youの感想・評価

4.1
安定のイーストウッド感
せいご

せいごの感想・評価

3.9
レオンに似ているなーって少し思った!
胸くそ悪い、というのが正直な感想だった。
人間の自愛、奢り、虚栄、寂寞、投射、ありとあらゆる面を描いているからこそ、良かった、の一言では表せないこの感じ…。

ブッチに共感しつつも、彼に絶対的な恐怖を抱く瞬間もあった。

一方で、フィリップの賢さと大人っぽさに惹かれていった。

彼らを追っている、警察官たちに一番嫌悪を覚えた。現場を知らないからこそ、勝手に自分たちの都合の良い方に解釈して、ヒーローぶる。感傷に浸る。自分たちは最善を尽くしたと正当化する。

助けようという正義感よりも、自分の虚栄心とプライドを守ることで必死で滑稽だった。

それにしても、あまりにも警察官たちは犯人を追いつめるのが下手すぎでは?
今だったらすぐ捕まりそう…
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.4
2018年7月22日
『パーフェクトワールド』 1993年製作
監督、クリント・イーストウッド。

1963年アメリカ、テキサス州。
刑務所から脱獄したブッチ・ヘインズ(ケヴィン・コスナー)
は、8歳の少年フィリップを人質に逃亡を続ける。

親切に泊まるように言ってくれたお爺さんに対し、
ブッチは縄で手足を縛り、お婆さんや孫にも拘束を強いる。
それまで仲良い逃避行コンビだったが、ブッチの凶暴な
態度にフィッリップは・・・


泣きました、久々…
フィリップ役の子役が健気で可愛くて自然な演技で、ちょっと
したことにも反応してそれが顔に出て、表情が豊か♡
ケヴィン・コスナーさんもさすがの演技で、ブッチは本当は
優しいいい人なのに、子供に暴力を振るったり辛く当たる人を
許せないってだけなのよね。
でも、言葉で言えば良いのに、それが行動に出て行き過ぎる
ところが問題で。

警察官役でクリント・イーストウッドさんが出演。
さすがのシブイ演技です。

ブッチとフィリップが別れるシーン、Uターンする
フィリップ、涙…涙・・・
脱獄犯と少年のロードムービー。イーストウッドなので、王道ながらうまくまとまっている。ただちょっと長すぎた。

テーマは父と息子。父親に暴力を受けて育った誘拐犯ブッチ、父親がおらず厳しい母親の元で暮らすフィリップ。そしてブッチの過去を知るイーストウッド演じる警察官。

血の繋がりはないけれど、フィリップにとってブッチは優しく、悪い遊びも教えてくれる父親のような存在。それだけならよくある話なんだけど、イーストウッド演じる警官もブッチに親心的なものを抱いてるので、ブッチを中心に2つの擬似親子の関係が見えるのが面白い。

ただ丁寧に描かれすぎて観客が何か感じる余白がない。もっと尺を削って観客に委ねる感じでも個人的にはいいと思った。
kos

kosの感想・評価

-
何か心的トラウマやその他の精神もしくは身体的苦痛を味わった人が他人に対して自己が受けたのと同じ様な振る舞いを他人にしてしまうというのは良くある話だが、(老人の私の若い頃は云々)ブッチは、それを寧ろ徹底的に避けることによって同じ様な苦痛を逆説的に他人に与えてしまっている。彼は理想の完璧を追い求める上では、法を破る事も厭わないし、それを正当化してしまう。暴力には暴力で、その徹底ぶりには狂気すら感じるが、その根底にあるのは優しさであるというのが、彼を見てると分かってしまうので辛くなる。
また、フィリップに対して常に自分で選択をさせるブッチと、宗教的理由から行事に対する不参加を正当化するフィリップの母親を対比させ、後者もまた子供の自由を奪う、ある種の暴力と呼べるのでは無いかと恐らくイーストウッドは我々に語り掛けている。
Reina

Reinaの感想・評価

4.7
号泣。
TAKE

TAKEの感想・評価

3.7
この手の話、ありきたりで話も読めて、ワクワクしないのになんで好きなんだろう。
あ、そっか。ロードムービーだからだ。
ということで、個人的ロードムービーベスト5。
1位 パリテキサス
2位 俺たちに明日はない
3位 ペーパームーン
4位 モーターサイクルダイヤリーズ
5位 テルマ&ルイーズ
6位 シェフ
あ、ベスト6だった。
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