だい

地上より永遠にのだいのレビュー・感想・評価

地上より永遠に(1953年製作の映画)
3.4
説明書によれば基地にまつわる愛憎ドラマみたいな話だったので、
正直あまり期待しないで観たわけだけども。

うわ!!
普通に面白いやんけ!!!!!

前半(というか7割くらい)の、
ボクシングへの参加を巡る不当な扱いや、
ウォーデンの不倫愛と任官への逡巡、
プルーとロリーンの愛の行方、
といったまったりしたありがちドラマからの~、

アンジェロの敵討ち!
さらに、
突如日本軍の襲撃!!

後半3割で一気に畳みかけすぎ!!!


序破急というけれど。
急すぎるくらいの展開!!!

そして何より。
基地側から見た空爆のド迫力!!!!

今まで見た映画の戦争シーンの中で一番の迫力。
よく撮ったなこれ。


で。
最初から戦闘ありきじゃなくて、
いい奴も悪い奴もいて、
それはそれなりに部隊の人間関係がいろいろあって、
それを一気に無にするくらいの戦争の理不尽さ!!

いろいろ悩んでる人も、
好きな人も嫌いな人も、
こうなったらもうそんなこと言ってる場合じゃないのな。


ホントね、
めっちゃ練られてると思うわ。

もうこの構成が秀逸すぎて、
正直途中のストーリーどうでもいいw

っていうか、
プルーとアンジェロとロリーン以外、
顔の見分けが全然つかねぇw
軍服だけじゃなく、私服もみんな同じようなアロハ着てるし…

っていうか、
ロリーン役のひと、
素晴らしき哉、人生!の奥さん役なのな。
顔で見分けつかないくせにめっちゃ好きだなと思ったから、
たぶん生理的に好みなんだな。


かの名作・ローマの休日(観てないけど)を抑えて、
アカデミー賞8部門受賞ってだけあって、
観る価値は充分すぎるくらい充分だったわ。
想定外の名作うれしい。
だい

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