しば

キック・アスのしばのレビュー・感想・評価

キック・アス(2010年製作の映画)
3.8
主人公は何の特殊能力もない冴えないオタクのデイブ。
彼はスーパーヒーローに憧れて自前の安っぽいスーツを着て「キック・アス」を名乗るヒーローに変身。もちろん特殊能力もないのでギャングにコテンパンにされ瀕死の重傷に。
大手術を経て痛みを感じない体になりました。
捨て身で戦うキック・アスの活躍はSNSを通して広まり街中の人気者に。
そんなキック・アスの前にバットマンみたいなヒーロー「ビッグ・ダディ」とその娘の「ヒット・ガール」が突如として現れ、彼のピンチから救います。
この親子はキック・アスとは違い、『ガチ』のめちゃくちゃ強いスーパーヒーロー。ある悲しい事件をきっかけにこの親子はヒーローになることを決意します。
ところがキック・アスは麻薬商売をするマフィアのボスに目をつけられ、大きな事件に巻き込まれていきます。
決してカッコいいとは言えない主人公がヒーローになることを通じて成長する話です。

アメコミものには疎い私でも、この作品はコメディ系なので気軽にみることができました。
残虐な戦闘シーンはBGMがバナナスピリッツの「なーなーなーなーななーな♪」なので温度差のギャップで斬新で笑ってしまいました。
チープならチープなりにこれだけ振り切っているので清々しいです。

ぶっちゃけ、主人公よりも目立っていたのはヒロインのヒット・ガール。見た目はあんなに可愛い幼い女の子がバッサバッサと敵を容赦なく倒す姿にギャップ萌え。

父役のニコラスケイジも念願のヒーロー役だそうで、ノリノリにヒーローを演じていていいキャラでした。

テンポが良くダレることなく楽しめたので満足です。
ネガティブな意見としては、主人公のキック・アスは終始弱い上に戦う動機が大したことないので感情移入ができませんでした。
むしろこの作品の真の主人公はヒット・ガールだと思います。
しば

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