面白かった〜。初めてデリカテッセン観た時の感覚に近いかも。退廃的で美しくて愛嬌があって。こういう一癖も二癖もあるファンタジーって大好物。
初っ端に出てくる鳥がハリボテ過ぎて、だ…大丈夫かこの映画…??って最初は心配になったけど、その後は作り込まれた世界観にグイグイ引き込まれて最後までどっぷり浸れた。
台詞が殆ど無く、字幕も元々無い作品なので、ドイツ映画でありながら主演がフランスとロシアの俳優ってのも面白い。ドニ・ラヴァン最高にハマってたなー。そしてめちゃめちゃ可愛いチュルパン・ハマトーヴァ。可愛すぎてヤバい。罪。
ラストシーンの幸福感たるや。喪失と悲哀を経て新たな世界へと漕ぎ出す逞しさ。清々しき余韻。うーん、良き哉。