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ペイチェック 消された記憶のYUTAのレビュー・感想・評価

3.7
傑作SF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の原作者でも有名なフィリップ・K・ディックの短編小説「報酬」を『男たちの挽歌』『M:I-2』のジョン・ウー監督が、主演にベン・アフレックを迎え放つ近未来SFサスペンス!記憶を消された男が巨大な陰謀に立ち向かうSFアクション・エンターテイメント!


・あらすじ

様々な企業の極秘プロジェクトに関わるベン・アフレック扮するフリーの天才エンジニア・マイケルは、プロジェクトが終わる度に企業側の機密保持のため、プロジェクト期間の一切の記憶を消されていた。ある日、巨大企業オールコム社を経営する友人から、3年間の契約で"あるプロジェクト"に参加して欲しいと依頼される。そしてもちろんその期間が終了すれば3年間の記憶が消されてしまうため、マイケルは長期間の記憶が消えることを恐れ一度は断るが、提示された莫大な報酬に目がくらみそのプロジェクトへの参加を決める。そして3年後、彼が受け取ったのは報酬の辞退に同意した誓約書と、自分宛てに送ったという19のアイテムが入れられた謎の茶封筒だけだった。

なぜ巨額の報酬を辞退したのか?自分宛てに送った19のアイテムは何なのか?そこから彼は命をも狙われ、謎の陰謀に巻き込まれていくのであった。



ジョン・ウー監督の醍醐味と言えるバイオレントな描写が観れるのかなと思ったんですが、 本作でそれは影を潜め、まあ普通に楽しめるSFサスペンス・アクションといった感じでした。アーロン・エッカートがあまり悪役には見えないし、ユマ・サーマンが無駄に戦闘能力高いし、ちょっぴり突っ込みどころがあるのもそれはそれでよし!記憶を消された男が、自分宛てに送った19のアイテムを駆使して謎の陰謀に立ち向かうというプロットなので、当然謎解き要素なんかもあるわけですけど、ド派手なバイク・チェイス、銃撃戦、監督おなじみのメキシカン・スタンドオフなど、やっぱりアクション性の方が際立っていて、そういう意味ではやっぱりジョン・ウー映画でした!
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