ジャイロ

汚れなき悪戯のジャイロのレビュー・感想・評価

汚れなき悪戯(1955年製作の映画)
4.0
長男「『汚れなき悪戯』って知ってる?古い白黒のスペイン映画」

え?知らない

長男「今日音楽の授業で観たんだよね」

小学校の音楽の時間に…映画?

長男「そう。マルセリーノの歌ってのをみんなで歌った」

ふうん。どんな歌?

長男「マル~セリ~ノ~♪なんとかかんとか~♪

そこから先の歌詞は忘れたんだよね」

( ゚Д゚)

(ほとんど忘れてるじゃん…)

で、どんな話?

長男「両親が死んじゃったマルセリーノっていう赤ちゃんが教会に拾われて、ラストは…」

ちょっと待った!!!いきなりラストはないだろう。話し下手か!?せめてどんな汚れのない悪戯をしたのかを教えてよ。

長男「いたずらの部分は飛ばして観てたからよく分かんないんだよね。音楽の授業で歌がメインだから」

なるほどそうか


というやり取りがこないだありまして、歌と悪戯が気になったので観てみることに。


泣いた

泣くってこれ

うちにもマルセリーノくらいの男の子がいるからかな。むさくるしい12人の修道僧が不器用ながらも一生懸命育ててくれるんだけど、マルセリーノがみんなに愛されてるのが伝わってくる。父の愛なら12人分もあるけれど、母の愛を知らずに育つマルセリーノ。

このマルセリーノが天真爛漫、愛らしくてね。汚れなき悪戯に微笑み死にしそうになる。

パンとワインのマルセリーノ

なんだこの話は

地味だけどグッときてしまう

それにマルセリーノの歌。微笑ましくて泣ける。あれ?なんだか涙もろくなってる?歳かな…。

奇蹟のような日々は哀しくもあり優しくもある。いい映画ってグッとくるよね。これもそんな映画でした。