ひでG

汚れなき悪戯のひでGのレビュー・感想・評価

汚れなき悪戯(1955年製作の映画)
3.9
「可愛いマルセーリノ♪」聞き覚えがあるメロディと歌詞

そーだよ、やっぱ、観てるよ、

多分、日曜洋画劇場?シーンは、ほんとにうる覚えなので、かなり子供の頃の記憶  

僕が生まれる前、1955年のスペイン映画

これは、極めて宗教的な作品だ。
だから、この結末、この奇跡、

キリスト教的な価値観を持っていないと
それを全て、正しく理解し、共感することが難しいとは思う。

だからと言って、無宗教の私に楽しめなかったかというと、全然そーゆーことはない

マルセーリ少年が、とにかく、とにかく、
かわゆい〰😃

映画史上、可愛い男の子(10歳未満)選手権のベスト5には、間違いなく入りますね。

本作は、そのマルセーリくんの表情や動作の自然さをそのままカメラの中に収めているところにも、

時代を超えて愛される、
記憶に留められる要因があるのだと思う。

市場で次々に目に移るものを追っていくあたりも演技ではなく、ありのままの姿を
撮ったのではないだろうか。


それから、これはネタバレになるのかもしれませんが、




後半、マルセーリくんと会話?をする
ある人物?の描き方も、カメラワークや光を巧みに使って、とても上手に、自然に
観せてくれている。


キリスト教の死生観とも関係しているので
100%の理解をすることは難しいが、

マルセーリくんがあの修道院で育てられたことの意味は何なんだろう。

彼がもたらした宗教的奇跡とは何なんだろう。

冒頭の病の女の子はどうなったんだろう。

あの村に代々伝わること、人々が大切に受け継いできたことの根幹は何なんだろう

そんな根源的なことも考えてしまう、
可愛いだけではなく、僕はある意味
残酷な印象も持ってしまった、、

宗教的な部分とは縁遠いものの、罪深き感想でもある。

ただ、そんなこと考えずとも、マルセーリくんの可愛いイタズラと仕草にも
和ませてくれる良作です。
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