遠い昔、遙か彼方の銀河では帝国軍の独裁体制が敷かれていた。
反乱の機会をうかがう惑星アルデラーンのレイア姫は暗黒卿ダース・ベイダーに捕らえられるが、その寸前に二体のドロイドR2D2とC3POを砂漠の惑星タトゥーインに送り込む。
偶然にもそのドロイドを手に入れた青年ルークは、ジェダイ騎士団の1人オビ・ワン・ケノービや密輸船ミレニアム・ファルコンの船長ハン・ソロたちと共に、反乱軍と帝国軍の闘いに巻き込まれていく。
1977年公開の『スター・ウォーズ』20周年を記念して製作された特別篇。
もはや説明不要、SF映画の金字塔的存在でルーク三部作の1作目(エピソード4)・・・の特別篇です。
今に比べるとCGは古いと感じましたが、当時の特撮技術の凄さ、劇中の音楽は印象的でした。
『EP2・3』を見た後に観ると、ラーズ叔父さん、ベルー叔母さんにショックを受けたり、『ローグワン』の後に観ると、デススターの強大さや設計図の重要性が改めてわかるように、奥が深いですね。
不自然だなと思うところはあっても、『スターウォーズ』公開までのルーカスの悪戦苦闘を知れば、全く許容範囲。
『新たなる希望』は映画史に残る傑作であり、画面に映る設計図が全く違って見えてしまうほど、『ローグワン』も傑作だということで、ご容赦ください。
だが、元は1978年の映画なので修正されたとはいえ、いくつか粗は目につきました。
デス・スターの表面がアップになった時の模型感とか、オビ・ワンの雑な潜入行動、のんびりとしたライトセーバー戦、等々。
それと聞きなれない言葉や概念が多い割には説明がほとんどないので混乱しました。
オビ・ワンがなぜ戦いを途中で辞めたのかはいまだによく分かっていません。
公開当時は続編が作られるかどうかも分かっていなかったそうなので、戸惑った観客も多かったのではないでしょうか。
スピルバーグ以外の映画仲間や評論家に酷評されたのも仕方ないかなとは思います。
また、今回はヒロインのレイア姫に共感がわかないという。
レイア姫、ルークとハン・ソロに命がけで助けてもらって、一回でも「ありがとう」って言いましたか?
ルーク、ハン・ソロが、帝国軍との戦いに参加しないと知った時、なじるだけなじって、ここまで一緒に戦ってきたことに感謝もなしですか?
この細かい部分にリアルを求めてしまうのは、邦画ばかり見てる人間のサガでしょうか。
それでもこの作品を楽しめたのは、他の映画にはないような作り込まれた世界観に惹かれたからでしょう。
細かい設定は分からなくても話は割りとオーソドックスで見せ場もたくさんあるので飽きずに観ていられます。
それとC-3POのぼやき漫談は2020年の今でも充分面白いです。
これのおかげで『スターウォーズ』の世界にかなり入り込みやすくなったと思います。
作品単体で考えると、ここまで評価は高くないですが、影響を考えないわけにはいかないでしょう。