半兵衛

コンチネンタルの半兵衛のレビュー・感想・評価

コンチネンタル(1934年製作の映画)
3.7
全体的に主人公たちが勘違いばかりしてどんどんドラマがとんでもない方向に向かっていくというコントみたいな内容なのだが、そんなありえない展開もアステア&ロジャースによるプロフェッショナルで極上なダンスによって「これはありかも」と思えてくるのが不思議。ラストの主役二人によるダンスなどあまりに素晴らしすぎて夢幻の世界を堪能しているような気分に。

アステアが若くて(といっても30代ではあるが)ダンスのキレが半端ないことに驚かされる、本当に一瞬空を飛んでいるのかと錯覚してしまったジャンプも見物。

ヒロインのロジャースが夫と別れるため偽の不倫をでっち上げようとその相手を呼び寄せたはずが偶然から彼女に惚れているアステアがその相手と勘違いされ、それがバレても何故か三人がホテルで一緒に暮らす羽目になるのが変。そこから今までの勘違いが伏線となって爆発する終盤の展開もカオス。

エンディングはご都合主義みたいなオチだけれど、二人が幸せそうにダンスするのでそれなりに納得してしまう。
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