にょろなー

ヘイフラワーとキルトシューのにょろなーのレビュー・感想・評価

3.9
可愛らしい北欧のおうちに可愛らしい姉妹。色彩も鮮やかでファッションも逐一可愛らしい‥‥という、アイシングで見た目可愛くコーティングされたお菓子のようですが、えぇ、なかなかに現実的な家族の物語でありました。

おイモ研究家、なんて愛らしいけど、全く家庭を顧みないパパ。大学も出たのよ、と、家事、育児には真面目に取り組まないママ。(でも家はなかなか綺麗)誰に言われるでもなく良い子にしているが鬱憤が喉元まで来ている長女ヘイフラワー。末っ子だから何やっても許されると思ってる節のある自由気ままな気末っ子キルトシュー。

親には親の思いがあり、子には子の思いがある。個別の思いももちろんあって、それでもある時期まではバランスが取れているんですが、環境が変わるとバランスが一転して全てが壊れだすの。

わかる!わかるよ〜!経験あるもの〜(涙)

とくに分かるのがお母さんね。苦手という事実、やらないプライド、でも子どもの一番でありたいって勝手な願い。

わかる!

家にいて、エプロンかけてパン作って!なんて、私が言われても凹んじゃう。でもやってあげたい気持ちがない訳でもないので、ヘンテコなキャラ弁作ったりもしたなぁ。遠い目‥‥

頼ればいいだけなのに、プライドだかなんだかが邪魔をする。頼ってしまえば楽なのにね。

あとパパの「分かってない」感が半端なかったですね。たまのスパゲティくらいいいじゃんね。

ヘイフラワー、いい子すぎたね。譲れないところも譲って、本当に譲れないところまで迫られて初めて反撃するなんて、世の長女はみんなそうなの?可哀想に〜(涙)

キルトシューも、なんだ我儘だなと思うんだけど、小さいゆえに本質を見抜いてるし、彼女のおかげで新しいバランスに収まったとも言える。

行き詰まったら一回弾けなきゃね!


日本の核家族にありがちな普遍的な物語ですが、本当にポップでキュートでカラフルで、トゲトゲすら良いアクセントになる絵面。

お酒を飲ませるお店をやるなら壁に投影させたい映画がまた増えました。

やらないけどね。