ラグナロクの足音

第三の男のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
3.9
キリスト教的倫理観とその信仰が揺らいだ大戦直後の人間たちの生活を描き出した。脚本は高名なイギリス人作家であるグレアム・グリーンです。彼は大戦中に英国情報部で働いていた経験を基に書いた政治・スパイ小説で有名ですが、その一方で代表作『情事の終わり』に表されるように、キリスト教的倫理観について疑念の思索を重ねている人物でもありました。その思想はこの映画に大きく表出しています。ハリーとホリーはまさに光と影。クリストファーランのダークナイトがこの映画に影響を受けていることがよくわかる。渋いねぇ。
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