少し削り過ぎ?っていうくらいシンプル。出だしから急展開。
古い映画って登場人物がヒステリー起こしたりメソメソする時間が退屈なんだけど、この映画に関してはそんなこともない。お互い話が噛み合ってないような無駄に長い口論もない。
ドイツ語には字幕が付かず、主人公と同様に何を言われているのか分からない。いろんな窓から覗く顔。意味ありげな視線。没落した男爵、医者、ウクライナ人、そして第三の男。知り合いのいない異国で真実を追い求める心もとなさを感じる。
影の使い方が秀逸。どんな場面でも陽気なツィターの演奏が流れてるのがシュール。