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第三の男のadagietteのレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
4.5
たぶん、再観 << そんな言葉ないか?
あまりにも有名で、オーソン・ウェルズが地下水路を逃げていくシーンなどは記憶にあるんだけれど、もしかして初めて観たかも。。
コメントにエビスの曲 と描かれている方が多くて、若干驚愕。
そういうものなのですね。。。なぜ、軽妙な音楽なのか?そこも面白いよねぇ

米国人の作家が旧友に呼ばれてウィーンに来てみたら、そいつが死んじゃってて葬式してた。
どうにも奇妙なので調べていくうちに、そいつは生きてることを知る。
どうもヤミでヤバイことをやってるらしい .... 
とまぁ、割とフツーの筋立て。

だが、戦後のウィーン、ハプスブルグの栄華は去り、米国とソ連の綱引きの舞台になっていて、難民が流れ込んでくる。
そういう背景を効果的に使った構成は魅力的。
それぞれの登場人物は、当時の各国家像を象徴していると思われる。

最後に、紅一点のシュミット嬢が 男をガン無視して歩き去るシーンも有名。 
落ちぶれてもアメリカなんかに頼るもんか。
爪の垢を煎じて、だれかさんに飲ませたいような。

プライド
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