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トム・ヤム・クン!のn0701のネタバレレビュー・内容・結末

トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

象と暮らす村人たちは家族同然に象と暮らし、生計を立てる。象たちも村人たちと住みつつ、象たちの暮らしの中で子どもを育て、繁殖する。

象はタイでは神聖であり、国王に献上されることは極めて名誉なことであった。
ある日、その家族は象を国王に献上するため、バンコクまで向かう。その会場では怪しい男たちが怪しい格好をして何やらコソコソとしていた。

その空気を察した父親は献上することを辞め、帰ろうとする。しかし、男たちは父親を撃ち、象を奪い取ろうとした。男たちは密猟者だったのだ。

男たちは子象を使い、まんまと二匹の親子象を捕獲すると逃げ去って行った。

その少年は象を取り返すために遥々シドニーまでやってくる。シドニーでは、アジア人街があり、その区域を管轄する警官はタイ人であった。彼は軽微な犯罪(強盗殺人未遂)は見逃してやる昔気質の男だ。

アジア人街の区域では「トムヤムクン」という料理屋が流行っていた。しかし、その店はベトナム人が切り盛りし、人気の理由は別にあった。

つまり、料理屋は各国の希少動物を密猟し、料理として出していたのだ。そして麻薬売買から売春斡旋まで、悪の権化であった。それだけでなく、警察上層部と繋がり、事件の捏造、隠滅を行っていた。

さて、少年は象を探すために暴れ回るが、そう簡単には辿り着かない。組織は相当な権力を持って少年を邪魔したのだ。

だが、無茶苦茶な騒ぎを起こしながら、子象を見つける。子象は危うく料理にされるところだったのだ。

しかし、無情なもので、少年が家族同然に可愛がっていた大人の象は剥製にされ、金銀財宝に囲まれ、トムヤムクンの上層階に立っていた。
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