成瀬容赦なさ過ぎ。デコちゃんが気持ちのままに生きようとするのが好きだけど、行き過ぎてしまう。淡島さんの肝のすわり方は、この人なら他人の子を愛情を込めて育てられると思わせるけど、意地もあるんだろうな。
クライマックスはデコちゃんも淡島さんも鬼気迫る表情で、よくこんな役やったな。はっきりしないモリマには、劇場も失笑。
それにしても、成瀬作品では珍しく信頼できる男のことが多い?仲代が、肝心なところで「アフリカ出張です」と言い出したので、ドヒャーとなった。
そして二号さん軍団の迫力!
「没後50年 名匠・成瀬巳喜男 戦後名作選」@新文芸坐