松岡茉優

妻として女としての松岡茉優のレビュー・感想・評価

妻として女として(1961年製作の映画)
4.3
高峰秀子vs淡島千景。最初はつまんなくて泣きそうだったが、後半からどんどん面白くなった。森雅之と星由里子が家族で卓を囲んでいるときに、さらっと同じタイミングで口に物を持っていく(森はタバコ、星はコップ)のが痺れる。長男が馬鹿でかい声で歌うのも後半の展開への伏線になっていてさすが成瀬だわ〜と思った。高峰秀子が電車内の家族連れを見つめるときのあの目線!わざとらしいっちゃわざとらしいが素晴らしいことに変わりはない。ちょこちょこ過去に戻るのだが、現在と過去との切れ目を一切感じさせない編集にもビビる。
『ひき逃げ』同様ジェットコースターが出てくるが成瀬はジェットコースター好きだったのかな。最後の長男の振る舞いに泣く。
松岡茉優

松岡茉優