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ヨーロッパ一九五一年のtransfilmのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)
4.2
イングリッド・バーグマン主演作品の映画がみたくなって、
この映画の原題"EUROPA 51"がなんとなく目についたので。

監督は、イタリア人のロベルト・ロッセリーニ監督。
イタリア人映画監督って、
わけのわからない映画を撮る人が多いイメージがあるのと
昔のイタリア映画を観てると、吹き替えで音声を入れてるものによく当たってすごくうるさく感じる映画が多いのでかなり苦手意識があるけど、
この「ヨーロッパ一九五一年」は今まで観たイタリア映画の中では、とてもわかりやすいほうでした。

イングリッド・バーグマンの静かな佇まいが好きです。
英語だといつも囁くように話すイングリッド・バーグマンがイタリア語だとかなりはきはき喋ってて、過去に観た映画と比べるとちょっとだけ印象が違う映画でした。

映画の内容は、
裕福に暮らす女性がある事件をきっかけに、民主主義的な生き方に疑問をもつという話。・・かといって社会主義を肯定しているわけでもない。

この映画は、まさにタイトル通り
この時代のヨーロッパ情勢を反映させてる映画なんだと思った。
一九五一年、戦争で弱体化したヨーロッパ。
民主主義と社会主義に挟まれ、
戦争と共に生まれた子供たちが生きた時代。

わかりやすいし、先見の目もある映画だと感じた。
個人的には、十分名作の部類に入る映画だと思います!
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