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アイアンマン2のmasayaanのレビュー・感想・評価

アイアンマン2(2010年製作の映画)
2.5
典型的な『2』を作るために作られた『2』の映画に思える。ネットで言う、いわゆる「無双」になった者にはお約束通りそれなりのペナルティ(健康被害)が与えられ、しかもそのを克服という、どう考えても時間稼ぎ以上の意味を持たないつまらん逸話が、「父の継承と超克」という全米のお父さんたちが泣いちゃうようなモチーフで誤魔化されるあたり、さすがの俺でも騙されませんよ。

おまけに、「世界を統治するための抑止力が敵の手に渡って、アメリカが最強じゃなくなって、でも俺たちもいろいろ悩んでて、頑張ってて・・・」という、なんでこんな題材を2億ドルかけて映画にせにゃあかんのだという設定も、現実世界のみすぼらしい「拡大」に過ぎない。しかも『1』に引き続き、ヒーローはアメリカが叶えられなかった夢をどんどん代行し、最後には勲章までもらって見せる。

これ、当たり前のことを当たり前に指摘しますが、すげー愛国映画なんですよね。トニー・スタークはアメリカが大好きだし、世界平和というよりはアメリカをアメリカにし続けるための「保守」派として振る舞うし、父を尊敬していい方向に超えていってくれる素晴らしい「息子」であって、「女遊びも男らしくて元気があってよろしい」的な生暖かい寛容さで包まれているんです。対照的に、敵役に魅力がゼロというのも、つまりは「そういうこと」なんでしょう。

あと30分は削れる映画。お口直しはもちろん『レスラー』で。