いゃーぁおもしろい。映画ファン限定かもしれんが。
伝説の名カメラマン(夜の大捜査線、バージニア・ウルフなんかこわくない、とかとか) ハスケル・ウェクスラーに迫ったドキュメンタリー。
大昔、「マスターズ・オブ・ライト」を読んでその存在を知ったわけですが、作品についてはあんまり書かれてなくてその人の生き方が書かれてたような記憶が。勝手に知性的で物静かな紳士かなと思っておりました。が、が、があ。
反体制のおっさんは死ぬまで反体制。
ふんぞり返って撮影裏話でなくて面白すぎる。
この作品の監督が彼の息子ですが、父と子がレンズを通して魂のぶつかり合いをする。その普遍的なところに集約していくのがいい感じ。
途中はハスケルに振り回されてなんの話かわからなくなりますが。
無駄に出てくる人が豪華でジョージ・ルーカスとか三木のり平チックなアーヴィン・カーシュナーとか、おならネタだけのジュリア・ロバーツとかとか。
それにしてもハスケル・ウェクスラー監督作『アメリカを斬る』と地獄の黙示録のカオスの匂いがする『ラティノ』はぜひ観たい。