オープニング、遠くから兵士たちを傍観していたカメラが画面奥にトラッキングし始める瞬間に鳴り響くビートがドキドキするほどのドラマチックさを持っている。中盤で二人の別れのシーンに重なる音楽もだが、アピチ…
>>続きを読む現在の作品に比べるとフルショットが少なく寄りめ。かつ、手持ちカメラも多用され、みずみずしい印象。
映画の中のバイクは美しい、というのは絶対不変の法則なのだけれど、アピチャッポンは走行の爽やかさだけで…
いやもう全然おもしろくないし。
前半はただのゲイの話。くそださいエアロビのシーンとか、小便した手を嗅ぐシーンを執拗に10分とか続けてたら好きだったかもしれない。
後半はほぼセリフのない兵士と虎の霊の…
2回目
アピチャッポンがカメラを動かす時、そこには人物もいないただの空間がクロースアップされる。何もいやしないのに、気配へと焦点を当てる。
ホン・サンスのズームが全てをつまらなくさせる役割だとする…
自然そのものが映っていた。
木や森などの自然でもありなが、嘘偽りのない情景という意味での自然。
今年の夏、新作がコロンビアで撮影されるけれど、やはり海外が舞台となると、その国の文化や情勢、歴史に慣…
山月記。視線の遊戯。同性愛。自然、つねに大きなものに抱かれ、取り巻かれてあるという感覚。都市との対比。持続する温度と湿度、その夢、映像の質感、観ることの快楽と退屈。彼にはタッチがある。文体が。
うと…
2部構成で、前半はゲイカップルの話。後半はジャングルで虎の精霊に憑依されてしまったシャーマンとそれを追う軍人の話。
アピチャッポンが世界にその存在を決定付けた作品であるから、映像が本当に神々しいまで…
【森と青年同士の恋と虎の精霊】
◉2004年カンヌ国際映画祭審査委員賞受賞。
アピチャッポン作品初鑑賞。今までの映画体験が覆されるような感覚…。ハリウッド的な映画で育ったし、好きなのは好きだけど、な…