修羅のILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

鶴屋南北の歌舞伎狂言「盟三五大切」の原作をアヴァンギャルド映像作家の松本俊夫が監督・脚本した人間の愛憎、業を描いたATG時代劇映画。

会話の切り返しを横移動のワンカットで見せたり、光と影のコントラストがノワール的であったりとはしますが、しっかり正統派時代劇を踏襲しており、そのバランスが素晴らしい。

強烈な情念と怨念の世界を描いた怪作。