がんちゃん

ウォーター・ホースのがんちゃんのレビュー・感想・評価

ウォーター・ホース(2007年製作の映画)
3.0
【ファンタジー映画強化月間】
有名な「ネス湖のネッシー」の写真1枚から妄想を膨らませたようにみえるが、多分元ネタはスピルバーグの『E.T』だね。

父のいない少年が未確認生物を自宅に匿うもののやがて大騒動に発展するという展開から、テーマが「親の不在の受容」である点までが一緒。
そしてスピルバーグが『E.T.』を作るきっかけになったのが、彼が来日した際に鑑賞した『ゴジラ対モスラ』の同時上映だった『ドラえもん のび太の恐竜』。はい繋がった〜!

卵から孵った水馬をバスタブでこっそり育てるホッコリモードの前半は良かった。しかしポケモンの技「なみのり」って実際にやると人間にはかなり過酷な移動手段であることが分かる。潜水はやめたげてよぅ!

軍を巻き込んだ騒動に発展する後半はもうひとひねり欲しかったかな。個人的には水馬が命と引き換えにナチのUボートを撃沈させて子供を救うか、戦争で離別した主人の元に戻ってきて両軍の兵士を感動させる『戦火の馬』的な展開を期待してしまった。
語り部である老人の正体も、年老いた主人公と見せかけて実は主人公に命を救われた若い兵士だった、というプラベートなんちゃらなオチを予想していたが…。映画の見過ぎだね笑

これを機に本家ドラえもんを読み直したが、ピー助の方が可愛いです。池に離されても歩いて帰ってきちゃうんだもの。
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