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息もできないのrissaのレビュー・感想・評価

息もできない(2008年製作の映画)
5.0
子は親を選べない。
産まれたそのときから最も身近な環境である「家庭」その環境が悪ければ悪いほど、子の心は閉鎖的に荒くれていくんじゃないかな。悲しい現実だけれど、恵まれない環境の中で自分で拓いていくことは決して簡単じゃない。それは家庭愛が強いイメージの韓国に限らず、どの国にも共通することだと思う。
『息もできない(bress less)』ような生き方を余儀なくされる主人公の二人。
まるで周囲の人間すべてを威嚇するかのように生きている2人がお互いの境遇を通して徐々に心を通わせていく展開に、一瞬は救われたような気持ちになったけれど……この、序盤からもジャケットからもわかりきってる「希望を持たせて終わらせねえよ」感!涙が出る。

強かったり、傲慢だったり、逞しかったり、斜に構えていたり。そう強がって見せている人ほど心はすごく繊細で脆いのかもしれない。