サンフン役があまりにもハマってる。他の役者もピッタリだと思う。
最初から最後まで陰鬱だし主人公のサンフンの生き様には決して共感も出来ないのだが何故か涙が出てくる。
たぶん僕にとって今まで観てきた映画の中で三本の指に入るであろう名シーンは、河原での膝枕のシーン。
サンフンの泣き方、泣き声、その後、一緒に泣くシーンは胸を打たれた。
とにかく韓国映画はどうしても日本映画と比べてしまうのだが、ラスト付近のサンフンがハンマーでボコボコにされた後のアップのカットはそのリアリティも相まって日本の映画では絶対に観られないカットだろうと思った。
いやはや深いため息の出る映画でした。