このレビューはネタバレを含みます
「息もできない」観ました。
読みたくないネタバレあると思います。スミマセン。
韓国映画のレビューは初めてかもしれないってくらいアジア系の映画は避けてきてて、大した理由はないのだけれど、こう、韓国映画って悪ノリ的やり過ぎ色が強い気がしてて。(あくまでも個人の主観です)
この話とこの話を掛け合わせたらものすごいバッドエンドになるよね、っていうような選択を割と平気で、かつ低い水準的な敷居で示してくるというか。その感じが恐いんですよね。なんか。。
本作でもその感じをまた強く感じてしまいました。
たとえば「悲痛」というワードのシーンを表現したとして、本作では「死を憂い、泣き叫ぶ」という、ド太く直球な見せ方をします。←この感じです笑(ちょっと分かりづらいですね)
それとプラスして、数ヶ月後、もしくは数年後の彼らの幸せそうな日常と交互に見せる事でサンフンの死を、その悲痛感を、よりクッキリと際立たせてているのですが、(ああ〜しんどいなあ〜)と思ったりなんかしました。
でも涙は出なかったなあ。
ひとことで言うと「やり過ぎ」なんです(^^)
やり過ぎると涙を通り越してゾッとするというかちょっと引くというか。しんどくなってくる。
それがいいんじゃん!!っていう方ももちろんいらっしゃると思います!ええ!もちろん!なのでもうそこは嗜好ですね。はい。
あ、あとそれとは別でヨンジェがサンフンをやる動機がちょっと弱い気もしました。サンフンがそこに落ちるであろうことは予測の範疇ですが、ヨンジェが彼をやる必然性は少し足りなかった。母親絡みでもないし、日々重ねてきた怨恨の線もちょっと弱い。かといってまったくの想定を超えたものというわけでもない。
そんなふうに思いました。
とはいえ、久々に2時間オーバーの映画を観ましたが、派手な映像などはそれほど多くなかったけど(多少のバイオレンスは有り)じっくりと煮出して味わいを深めていくような作品で見応えありました。
あ、あと出演者の皆さんとてもよかった。特にヨニよかったなあ。ふつふつしてて。でもちゃーんと高校生で。