似太郎

四季を売る男の似太郎のレビュー・感想・評価

四季を売る男(1971年製作の映画)
4.3
バカな奴は美化せずに徹底してバカにする。そこが最もファスビンダーの意地の悪いところだ。

何をやっても良くならない、ドイツの田舎の商売人夫婦のドタバタ・コメディ。ファスビンダーにしては悪ふざけ的なポップな感触のある作品。

やはり、不幸を敢えて笑え!みたいな作風がどこかアキ・カウリスマキ的で幾分キッチュな映画だと思う。愛は死より残酷…。そんなテーマをとことん突き詰めるファスビンダーの唯我独尊っぷりが凄まじい。

ラストで思わずプッと爆笑してしまうドス黒いユーモア感もあり、その辺もやはりカウリスマキ作品に近いのでは…?🤔
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