バカな奴は美化せずに徹底してバカにする。そこが最もファスビンダーの意地の悪いところだ。
何をやっても良くならない、ドイツの田舎の商売人夫婦のドタバタ・コメディ。ファスビンダーにしては悪ふざけ的なポップな感触のある作品。
やはり、不幸を敢えて笑え!みたいな作風がどこかアキ・カウリスマキ的で幾分キッチュな映画だと思う。愛は死より残酷…。そんなテーマをとことん突き詰めるファスビンダーの唯我独尊っぷりが凄まじい。
ラストで思わずプッと爆笑してしまうドス黒いユーモア感もあり、その辺もやはりカウリスマキ作品に近いのでは…?🤔