蒼井ことり

愛と哀しみの果ての蒼井ことりのレビュー・感想・評価

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
3.2
大味な大河ドラマ風。人物の心理描写が物足りない。確かにロケ地はすごい。空撮のアフリカの広大な大地。こんなに広い土地、いままでの人生で見たことない。野生のライオンのシーンも迫力あるし、サバンナでテーブルクロスと蓄音機をしつらえたナイフフォークのディナーも粋。なかなかお目にかかれない原住民たちも新鮮だ。ふんだんにお金を使ってる映画だなってしみじみ思う。
でも、せっかく魅力的で一風変わったアフリカという舞台なのに、結局やってることと言えば男女間の好いた惚れたの痴話喧嘩かぁー、と思うとツマラナイ。。(実話だから仕方ないけど)。1時間過ぎる頃には飽きてしまった。もっともっと、地元民との交流とか、20世紀初頭の移住組のヨーロピアンの風俗とか、農園の仕事にスポットを当てても良かったかもしれない。
サファリルックされちゃうとぜんぜん時代感が薄れてしまう。
それにしても若かりし頃のロバート・レッドフォードの男前ぶりにはクラクラする。
こんなイイ男を夢中にさせるのがメリル・ストリープ?うーん。ミスキャストじゃない?知的な感じだけど美人というより個性的な顔立ちだし、男性がそこまで夢中になるタイプに見えないかと。
邦題が素敵だなと思った(意味わかりにくいけど。メリルの台詞にチラッとあるんですね)
ハリウッド映画とは相性が良くないなと再確認した作品。
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