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愛と哀しみの果てのtjZeroのレビュー・感想・評価

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
3.4
デンマークの令嬢カレン(メリル・ストリープ)は、結婚を機にケニアの農園へ。
無理と言われたコーヒー栽培を成功させ、現地の部族に医療を施し、子どもたちのために学校を作る…という八面六臂の活躍。
その間、夫は非協力的で社交界や戦争にのめり込む始末。
さらに、その夫から梅毒をうつされてしまうのだから、夫婦仲が冷えるのも当然。
そんなカレンが恋に落ちるのが、自然児のデニス(ロバート・レッドフォード)。
物語を作るのが趣味の女と、冒険を愛する男…ロマンに焦がれるふたりがひかれ合うのは当然に思える。不倫の汚らしさは皆無。
カレンは不妊だし、デニスは結婚に興味がない。親になれない両者だから、永遠の少年少女のような雰囲気もある。だから、ふたりがセスナ機で大平原の上を飛び回るシーンの解放感も納得。
”デンマークからやって来たジャンヌ・ダルク”と”星の王子さま”のロマンスが、アフリカの大地を舞台にスケール大きく描かれる。まさにクラシック調、堂々たる仕上がり。
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