ミーミミ

愛と哀しみの果てのミーミミのレビュー・感想・評価

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
4.0
『もし私が アフリカの歌ー キリンやその背後に横たわる新月、農場のすきや コーヒーを摘む人々の汗ばんだ顔の歌というものを知っているとしたら、
アフリカは私の歌を知っているかしら?』

アフリカをこよなく愛した女性の回想録『アフリカの日々』(アイザック・ディネーセン著)が原作

植民地時代

アフリカで夫の代わりにコーヒー農園を営むカレン(メリル・ストリープ)は現地の人々と心を通わし、慣れないながらも徐々にその土地に馴染んでいった

そんな彼女が出会ったのが

自由を愛する男デニス(ロバート・レッドフォード)

枠にはまらない、はまろうとしない
そんなデニスの生き方にカレンは惹かれるのだが…

ふたりの価値観の違いから
語られる側面が興味深い

「君はこの土地の所有者じゃない
 通りすぎていくだけの存在だ」

ふたりが愛するアフリカの地への認識の違いは
すべからくふたりの恋愛観にも繋がる

結婚にこだわるカレンにデニスは言う
「結婚で、僕の愛が増すとでも思うかい?」

そんなふたりの距離感に憧れてしまうのは

やはり アフリカだから…


地平線は遥か遠く
その向こうにも
まだまだ世界は広がっている

ひとつの現象にとらわれず
心を解放していくアフリカの地

『mental traveler』なるアイザック・ディネーセンが描く詩的な世界が

映画のなかに連綿と息づく傑作

ー原題『Out of Africa』ー

ーどんな悲しみでも、それを物語に変えるか、それについて物語れば、
堪えられるー(アイザック・ディネーセン)