このレビューはネタバレを含みます
原作『指輪物語』の、三部作の、ラスト。最後のシーン。フロドが、火口に、指輪を、落とそうとする所。フロドが、誘惑に負け、指輪をはめる。この辺り、フロドも、精神力が、強いだけで、指輪の誘惑に負けない、特別な性質や、能力や、力がある訳ではないと、しみじみ。この作品は、ラストに相応しく、まさに、世界の命運は、フロドとサムに、託されたと、強調されてたように思う。そして、サムの大活躍。フロドを思い、行動するサムの、まあ、勇気のあること。彼みたいな奴は、ホントに、貴重だと思う。第一作で、フロドは、１人で、モルドール国への旅を、決意するが、ホントに、サムがいて良かった。友は、ホントに大切だ。フロドは、指輪の誘惑と戦い、サムは、全力で、支える。第一作の、旅の仲間達もそう、他の人達も、そう。オークを、引き付け、自分達をオトリにと決断した、アラゴルン。これが無かったら、フロド達は、・・・・。何事も、人任せにしない。自分達にもできることを。戦いって、そういうものだよね。これは、全種族が、一致団結して、戦った勝利と言える。だが、危なかったのも、事実。フロドは、誘惑に負け、指輪を、はめたのだから・・・・。ゴラムが、出てきて、運良く、指輪は、火口に葬られた。フロドもゴラムも、指輪を誘惑に負けた。完全に運だ。それ程までに、指輪の誘惑は、指輪の力は、恐ろしかったのだろう。フロドを、責めたい者も、いるだろうが、誰が、責められよう？誰が、フロドの気持ちが分かる？僕も分からない。旅の仲間達も、分からない。『指輪物語』の読者も、『ロード・オブ・ザ・リング』の鑑賞者も、誰も、分からないだろう。体験してないのだから。気持ちが、分からない者に、責める資格はない。例え、指輪を葬れなかったとしても、フロドを責める資格は、誰にもない。きっと、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの、監督も分かってない。原作者ではないのだから。これだけ分からない者が、いるのだから、恥じることは、ないだろう。もし、恥じるとしたら、無責任に、フロドを責めてしまった時だ。当事者にしか、分からないことはある。それは、どんな時も、そうだと思う。ニュースでしか知らないこと、ネットでしか知らないこと、噂でしか知らないこと。そんなことで責められたら、きっと当事者は、『お前達に！！何が分かる！！？』と叫びたいに違いない。そして、理解者を、求める。フロドが、スメアゴルに、優しくしてしまっていたのは、理解者を求める心から。フロドも、近くに、サムが、いながら、孤独感を、感じていたに、違いない。近くにいたサムは、フロドの気持ちは、分からなかったであろうが、フロドの苦しんでる様子は、分かった。サムは、何とかしてやりたい。フロドを支えたい。そう思っていただろう。僕も、そうだ。フロドは、助けられて、ばかりいるように、見えただろうが、フロドは、フロドで、戦っていたとしか、言いようがないだろう。僕は、フロドと、同じ気持ちではない。あくまで、サムと同じ気持ちだ。それから、話は変わるが、アラゴルン、アルウェン、エオウィンの、三角関係に、終止符。エオウィンは、ファラミアと、結ばれ、無事、アラゴルンは、アルウェンと結ばれた。良かった良かった。そんでもって、フロドとビルボが、船で旅立つ。このエンドの意味。僕には、よく分からない。
