ぐりんでる

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還のぐりんでるのレビュー・感想・評価

5.0
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中つ国の存亡をかけた一つの指輪を巡る壮大な物語の終幕。
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この世界に心底感動した
無限に広がる大地、大自然、種族ごとの独特な文化や文明が映える建造物。
様々な想い信念を抱き、この世界に住むあらゆる種たち

遠い昔、平和の大地を求め戦った歴史が本当にあったんじゃないかって陶酔できる練りに練り込まれた世界観。

そこへ誘う完璧な音楽がまた本当に素晴らしい、

とくにこの3作目はあらゆる点で完結編にふさわしい熱すぎる展開、演出の数々で胸が高鳴りっぱなしだった

「人間の男には殺せぬ、9人のナズグルの王…」
ガンダルフのバッチリな前振りとともに、謎の光演出と共に勢いよく登場するアングマールの魔王に厨二心が激震。”人間の男には殺せない”無敵に思える設定が後にめちゃくちゃ良く活かされる


ミナスティリスに攻め入る圧倒的多勢の敵軍。
絶望の色が希望や戦意を覆い塗りつぶしかけたとき、地平線に並ぶ、ローハンの騎士たち🏇🏇🏇🏇🏇🏇🏇🏇

「死だぁぁぁ!!!!!!!!!」
壮大でかっこ良すぎるBGMとともに突撃する様には鳥肌、あまりにも熱くて涙すらでそうになる、全細胞、感性激震。

この場面は音楽共々、間違いなく俺の映画史に永遠に刻まれた
何度見ても震える
現状、匹敵するのはアベンジャーズEGのあの場面くらいかも

「指輪の重荷は背負えなくても、フロド様を背負うことはできる」
見守り、何度でも窮地を救ってくれたサムの優しさと強さ、そして勇気こそが世界を救ったと言っても過言じゃない

「友の隣でなら?」
いがみ合ってきた種族間の溝を埋め、壁を超えたレゴラスとギムリの熱くかたい友情には境界などない

「人間の時代は終わりを迎えるかもしれない。だが、今日ではない!!
この大地における愛すべきすべてに懸けて踏みとどまるのだ!!強者たちよ」

世界の命運のために、おそらく勝つ事はできないエンドゲーム、ただ少しでも敵を足止めできるように…その願いと覚悟、絶体絶命だとしても

「…for Frodo…」

この最後の戦い感、熱すぎる、みんなかっこよすぎる!!

フロド、最後は自分に負けないで欲しかったが…

全てが終わり再び集まる旅の仲間たちの笑顔が胸に沁みる
開かれるアラゴルンの戴冠式では、壮大なホビット庄のテーマが流れ、讃えられるちっぽけなホビットたちのはにかむ表情が素敵すぎるんだよな


戦乱の世が嘘のように、遠く離れた故郷ホビット庄は何事もない日々。4人の英雄ホビット伝説などつゆ知らず。悠々と時が流れる。
酒場で絶えることのない笑顔、実る愛にありったけの祝福、生まれる新しい生命。これが尊い本当の平和なんだな…

物語は脈々と受け継がれていく。自らの使命、愛する人や、友や故郷、国を想い決して引き返さず、諦めず先へ進み続けた者たちの物語。これもまた一つの章に過ぎない


ビルボから、フロドへ、フロドからサムへ物語は引き継がれたように、この作品を見届けた俺たちにも物語は引き継がれる


至極の超大作ファンタジーめちゃくちゃ大好き