ねこ

ロリータのねこのレビュー・感想・評価

ロリータ(1962年製作の映画)
4.5
2時間半の本編を観た直後、もう1周して5時間ノンストップで観れた🤗
ってほどテンポ感がめちゃくちゃ良かった。セリフがすごくリズミカル。
キューブリックならではの圧倒的構図はまだ開花していないとは思うけど見せ方や繋ぎはやはり上手いです。

プロローグエンドな作りがシンプルながら上手いし、プロローグが最初と最後でこんなに印象が変わるのかって程に1回目観た時と2回目観た時では見方が変わります。

主人公が下宿先を探していて、ある女性の家を見て回ると庭にその女性の娘ロリータがいた。
ロリータを見た瞬間に家に住む事を決める主人公。
母親は主人公を気に入るが、主人公はロリータの事しか気にしていない。
ロリータの父親になる為に再婚したり、ロリータのペディキュアを塗ってあげたりと異常なまでのオッサンの少女への歪んだ愛を描く。自分だけの彼女、娘という意識が度を越しており、全ての時間においてロリータが誰と何をしているのかを探ります。
習い事をサボっただけで問い詰めたり、入院しても勝手に退院させようと、とにかく異常。

そうです、お気づきかと思いますがロリータ・コンプレックスという言葉はこの作品の原作から生まれたと言う説。
今でも皆さんが使うロリコンという言葉を流行らせたのはキューブリックということなんですね😄

最初にプロローグエンドの話を書きましたがそういう事です。
最初は主人公が少女に固執する気味の悪いオッサンと知らない状態から入ったけど段々と異常性があらわになってきてから観ると印象が変わってしまうのです。
ですから2周目もノンストップで観てしまったわけですね。

ロリータが小悪魔的に可愛いのでオッサンが振り回されてしまうのもわからなくはないんですよね。
恋愛感情とかはないんですが幼女とかずっと見てられますもんね🚔👮‍♀️
ねこ

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