あずにゃん

ロリータのあずにゃんのレビュー・感想・評価

ロリータ(1962年製作の映画)
4.0
ロリータ役の子が大人っぽすぎて17〜18歳かな?と思って観ていたけれど、設定はどうやら12〜13歳のよう。

そう思うと中年男性との恋愛はかなり異常......というか、特殊なケースである。

これで性描写でも露骨にあれば嫌悪感を憶えたかもしれないけれど、年の離れた少女への父性に近い愛情ともとれる範囲の表現に抑えられている。(嫉妬に狂っての最後はやりすぎだけどね!)

言ってしまえば二人の関係に執着するクィルティも、オンナに固執するシャーロットも、オジサンを翻弄するロリータ自身も、どこか狂ってる。

騙して、騙されて、誰も幸せにならないのに、どこか純愛を感じる映画。
あずにゃん

あずにゃん