ねぎおSTOPWAR

ジュリアのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ジュリア(1977年製作の映画)
3.7
あぁ、これ原作者の自伝短編を映画化なんですね。「アニーホール」が作品賞取った1977年かぁ。ってことは「スターウォーズ」誕生年!
前年「ロッキー」で翌年「ディアハンター」その翌年には「クレイマークレイマー」なんかありつつ、いわゆるニューシネマの時期で映画がパワフルだった頃。

主人公でもあるリリアン・ヘルマンさんは1905年生まれ。終戦時40歳。

自身政治的活動を活発に行っていてハリウッドのブラックリストにも名前があった方のようですね。

ジュリア役で助演女優賞を取ったヴァネッサ・レッドグレイヴさんがまた反体制活動をする女優さん。
授賞式ではね、当時彼女がパレスチナ人とPLOのドキュメンタリーを企画しナレーションまでしたとユダヤ人運動グループがかなり過激に反対運動したようです。で、授賞スピーチでそれに触れてユダヤ人を非難したと。

あのね、これ日本にも言えると思うんですが、役者って演技で評価されるべきで、私生活を持ち込まれて上映するしないとか再放送なしとか表彰しないとか小さいことは言わないで欲しい。
自主的な降板は仕方ないけど、観たくないなら観客は行かなきゃいいんだし。

もうひとつここで指摘したいのは・・
散々映画作られているから、如何にユダヤ人が差別を受けてきたかを知らない人っていないんじゃないかぐらいですが、イスラエルの成り立ちはそこまで知られていない。
ざっくり言うと 、 戦後「我々も国を持とう」ってね、で「やっぱりエルサレムなんじゃないか」って住んでいる人たちをどかして建国しちゃいました。
そしてパレスチナの人々を壁で囲い流通を遮断して攻撃しています。それをテレビで伝えたら反対運動ってなんか矛盾しまくっていませんか??

ヴァネッサさん間違ってない。
でもユダヤ人を助ける闘士の役で受賞おめでとうでした!

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アカデミー受賞作品を観よう126(1977年第50回脚色賞/助演男優賞ジェイスン・ロバーズ/助演女優賞ヴァネッサ・レッドグレイヴ)
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ちなみにこの作品、メリル・ストリープの映画デビュー作です。すっごい緊張してて青くって笑えます!!彼女にもこんな時代がありました!当然ですけど。笑